Michael Ordon(29)死に恐怖するお年頃

30代一歩手前の歳になり、「死」の恐怖に脅えるようになってきた。
何も考えていないときは、「平均寿命くらいは生きるだろう」と思っていたが、よくよく考えてみれば、そんな根拠など何もないのだ。死ぬ可能性は少ないがもしかしたら死なない可能性はないという根拠はない、すなわち僅かながらも死ぬ可能性があるという不安がそうさせるのだ。
私はその不安を解消させんがため、今週はじめに内臓や血液など体のあらゆる場所を病院で検査してもらっていた。昨日その最後の結果が出たが、まったく健康な体だ・・・ということだった。お医者さんも「君は何しに来たの?」という不思議そうな顔で検査結果の説明をしてくれた。
さらに、大きな病気の心配は一切ないものの、私の症状は精神科で相談した方がよいとも言われた(精神科はすでに通っているが)。


今年で80歳になる私の祖母ですら、こんな脅えた様子はない。自分の体よりむしろ、孫の健康のことを心配してくれていたりと暗い様子は全くない。
これほど死に恐怖を抱くのはなんでだろう・・・・


人間はなにかしらに不安を抱いていないといられないのかもしれない。もしそうなら、きっと私の場合は、これ以外に不安を抱くものがないから、究極の未来に対し戦慄しているに違いない。