矢口mixi問題

この事件につき下記リンク先、及び狼板が詳しいので参照されたい。

http://yaguchimixi.web.fc2.com/

私はこの事件に関するファンの意見を見るたびに、絶対的恋愛禁止論は誤りではなかったと確信する。ここで皆が挙げている問題点はこの一点に要約される。元ジャニーズのメンバーや業界人、ブルジョワ階級の男とマイミクでの繋がりがあるということである。
ここで矢口自身がどうかについては彼らにとってはもはや問題ではなく、彼女の行為によって「自分の好きなメンバーも矢口経由で繋がる、もしくは広いmixi上のどこかで同じようなことをしているかもしれない」・・・と、ファンに懐疑の念を抱かせてしまうことが問題だったのであろう。
彼らが怒るのも当然である。「労働の対価を惜しみなく次ぎ込んで毎回のように現場参戦し、命を投げかけんばかりの熱い声援を送り、部屋中彼女らのグッズで溢れかえっている。それなのに、私はなぜ彼女のマイミクに入っていないのか?」と。
アイドルは常に全体の奉仕者であり、すべての日本国民に対し平等でなければならない。ある固有の身近な人物、ましてや異性を公然とファンより上のランクに位置づけるような行為はファンのモチベーションを低下させ、活動基盤である財源の確保に危機を及ぼすことは間違いない。
この見解に対して、金で愛を買う行為であり、その実質は金権主義的拘束であるという批判があるが、ハロプロの活動の土台は突き詰めれば我々の労働であり、広義的には我々自らの血と肉をもってその活動の一端を支えているのだ。いわば我々とアイドルは共に家庭を創る夫婦のようにお互いを支えあう関係であり、そこには愛を伴っている。単純に相手の肉体と金銭を交換する売春とを一緒にするなど言語道断である。


このような結果となることは彼女自身自覚した上で自重すべきであり、またアップフロントもこのような行為を悪とする教育を行っておくべきだった。
最近のスキャンダル事件の多発の一因として、アップフロントが行わなければならない「アイドルとは何たるか」という思想教育が不足していることがあるように思えてならない。ダンスや歌も重要だが、アイドルという崇高な芸術はそれだけ完成するような簡単なものではなく、背景にある反本能的な思想を彼女ら自身が受け入れてはじめて完全体として完成するものである。


現在ではネットという新たなメディアによって誰でも簡単に情報を発信することができる。ネットの普及により、国民総マスメディアと化したといっても過言ではないだろう(アイドル自身及びその関係者ももちろん含めて)。すなわちアイドルは我々に隠れて致命的な「悪さ」をすることができなくなってしまった。
これはアイドルがスキャンダルの攻撃から身を守るためには、彼女自身が清廉潔白で穢れのない行動をするほかないことを意味する(事実とは現実に行われていることすべてであり、自分の認識する事実のみが事実ではないということももちろんだが)。


小欄で口を酸っぱくして論じてきたとおり、民意なくしてアイドルは成り立たない。矢口の行為によって好きなアイドルに疑問を感じたファンが「必要以上に金を出しては後々泣くはめになる」と極めて薄いファンと化したり、最悪の場合離れていくとも考えられる。
先日にも矢口はハロープロジェクトの癌細胞と論じてきたが、このようにハロープロジェクト全体の利益を損ねる軽率な行動をとる等、思いのほかその悪性度は高いようである。このおぞましき悪性腫瘍に対し早急かつ適切な処置を行わなければ我らがベリ&℃-uteは死ぬ。


・・・最後に余談になってしまうが、「矢口擁護論者」、「恋愛容認論者」は小欄に対し攻撃を行ってきた。しかし私自身に対する攻撃はあれど、理論そのものに対する攻撃がないのはどうしてだろう?罵詈雑言を浴びせて立ち去ってしまうだけである。論争とは理論に対する攻撃であるべきであり、論者そのものに対する攻撃になんの意味があろうか。一度この問題をじっくりと話してあってみたいものだ。そうすれば私が気づけなかったことに気がつけるかもしれない(現時点ではそれはないと確信しているが)。