藤本美貴、脱退へ

モーニング娘。藤本美貴モーニング娘。より脱退した。
それに際して、彼女から次のようなコメントが発表された。以下全文を引用する。


「私は、モーニング娘。のリーダーとして、他のメンバーを引っぱって行かなくてはならない立場にありながら、モーニング娘。としての約束を破るような事になってしまい、重く責任を感じています。
 私のとった行動で、メンバー全員に迷惑をかける結果となってしまったことはとても申し訳なく、そのままモーニング娘。のリーダーとして活動を続ける事は、自分の中では決して出来ることではありませんでした。
 自分自身へのケジメとして、モーニング娘。を辞めることになりました。これまで応援してくれたファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にごめんなさい。
 これからは「藤本美貴」として頑張って行きますので、よろしくおねがいします。」



本声明においては引責辞任として、自ら幕引きを行ったようにあるが、実質的には戒律に反するとするアップフロントからの強制に近い脱退勧告があったと推測している。この決定がなされるまでに矢口の時と違い、数日を要することとなった。
これはおそらくは「一般人へのアピールの最後の砦として、またスキャンダルに脆いアイドルグループというイメージ付けがなされないよう藤本を残す」か、「実質的に運営機関に利益をもたらすヲタの真の意志を重視し藤本を脱退させる」かという二つの意見の対立で論議されていたのも理由の一つではないかと考えている。知らぬ存ぜぬを決め込めばこのまま押し通すことも不可能ではなかっただろう。
しかしながら一時的に回避できたとしても、一人の特例を認めればグループの中で恋愛というアイドルの本質を崩壊させる危険行動を認めてしまうことになり(実際に行われていなくともヲタは疑うし、その疑いを晴らす手段もとることは難しい)、そしてやがては運営を支える多くのヲタは離れ、グループは崩壊することになる。アイドルグループがその血を入れ換え永続的に活動するならなおさら、「目先の戦力」に囚われていてはならない。
加護、辻、藤本と次々に起こるスキャンダルにより、アイドルの恋愛を容認するや否やの論議が真剣になされるようになった。運営機関はこの数日で、ネットなどを閲覧し、この民意を汲まなければ運営は難しいと悟ったに違いあるまい。本心で語ることは重要である。これにより運営機関に正しい決定をさせることになったのだから!
アイドルの恋愛を許さないとするなら許さないと正直に言うことが、彼女らの活動を守ることにも繋がるのである。


「アイドルは恋愛禁止」というのは恥ずかしいので言いにくいと言われる方は多くおられよう。こういう我々に対し、「童貞・キモヲタの妄想」などと言う根拠のない罵詈雑言を浴びせる者がいるが、我々とアイドルの関係はほぼ恋愛関係と同じである。恋人が浮気して腹の立たない者などいないし、アイドルに対し恋愛をするなというのも当然である。
彼らは我々が恋愛と同じ視点で彼女らを見ているということが理解できていないのだ。それが理解できているにも関わらず、まだ童貞などと言うなら、逆にそちらの恋愛経験の浅さを疑ってしまう。
恥ずかしがることはない。嫌なものは嫌と言おうではないか。


さらにこの藤本の声明においてもう一つ重要なことがある。それはこれによってモーニング娘。(おそらくベリ、℃-uteも同様であろう)に「恋愛の発覚」を禁じる不文上の戒律を明確に認めたことである。
隠れて恋愛をすることは、一般人である我々にとってもかなり厄介である。ましてや常日頃からパパラッチやSTKに狙われる彼女らの難しさはその比ではない。清廉潔白な生き様は日常においても、STKやパパラッチどもから彼女自身の身を守ることにも繋がる。火のないところに煙は立たないのだ。アイドルは現実的に恋愛をしてはならない。恋愛の完全禁止こそが、アイドルの身を守り、その芸術を完成させる。


かくて、アイドル原理主義の下に集う菅谷定彦氏を筆頭とする同志たちの活動が功を奏し「美しいアイドル」を守った。
これはとりもなおさず、永遠の正義と仮借なき報復を下すヲタの鉄拳であった。