個人情報の記載

応募券記載のホームページにアクセスすると、まずIDを尋ねられる。そして次に住所氏名の記載を要求される。
これは転売を防止する趣旨であると解される。なぜなら転売を防止することにより、イベントの参加を希望したにも関わらず一回目の応募分につき落選した者の追加的購入が期待されるからである。
購買者も、通常はイベントにつぎ込む資金が限られているため、落選の可能性が高ければ必然的に複数枚購入の上複数当選した者からの転売による方が安価でかつ確実に手に入るので、そちらの手段をとる可能性が高いと考えられる。そうなるとCD購入に充てられるはずの購入資金が転売人に回ることになるため、結果的に販売者側の収益は低くなる。そこで転売を減らし、追加的購入による販売数を上げることが目的でこのような個人情報の記載を要求したのだ。
また、このイベントは各会場二回イベントが催され、ベリのアルバムの発売枚数等と比較して当選率が極めて高いと購入者は予想する。ベリのミニアルバムやキューティビジュアルの売り上げから14000枚売れると仮定して(純粋なシングルならもっと数字は上がっていただろう)席数は8168。中には応募しない者もいるので当選率は60パーセント以上にはなると考えられそうだ。夏夏ミニベリーズの売り上げ(初動8,925枚)から考えれば、もっと高い数値を予想する人もいるかもしれない。
いずれにせよ、オークションのリスクを考えれば、追加的購入を選択するべきであるという結論を出す人がほとんどであろう。

ただ、現実には会場での本人確認は行われない可能性が高い。なぜならこのような大規模な無料イベントにおいて本人確認を実施したとすれば相当な時間と手間が要求されることになる。そのために費やす時間や人件費に対する利益を考えれば、住所氏名を記入させることによる「脅し」で充分であり、会場での本人確認は実行されないと見ている。
ただし「脅し」が現実になされていることを示すためにある会場のある公演において本当に本人確認が実行される可能性は否定できないので気をつけてもらいたい。